更年期なら命の母Aと命の母ホワイトどちらがいいの?メリットとデメリットは?

漢方薬

更年期障害で悩む女性はとても多いです。

今回のご相談は「命の母」Aとホワイトがあるのですが知ってましたか?

こんにちは~。
あの~命の母なんですけど・・・

いらっしゃいませ、こんにちは。
更年期のお悩みですか?

なんだか最近、突然のぼせたり汗が出ることがあって・・・
更年期かな~って。
でね、ホワイトとAって何か違うんですか?

似てますよね。
ホワイトは生理不順や生理前のPMS用です。
Aはいわゆる更年期障害用になります。
お客様の急に汗が出るのはホットフラッシュと言って命の母のAがあっていると思いますよ。

そうなんですね(^▽^)/
実は・・・・
この間、他のドラッグストアで買ったんですよ。
パンナさんみたいな方に相談とかせずに、何となくいいかな~ってこっちのAの方を。
じゃあ、合ってたんですね。
でも、これを飲むとお腹が緩くなるような気がして(^^;

そうだったんですね。
命の母のホワイトもAもお腹が緩くなりやすい成分が入ってるんです。

ええ!
そうなんですか!!!

もしかしてお客様は普段からお腹の調子はいい方ですか?

私はあんまり便秘になったことが無くて。。。

症状だけをみると合っているのですが、お客様の体質だと別の漢方の方がいいかと思います。
ちなみに急にほてって汗が出るほかにイライラもありますか?

あります!
もうね、なんでもないのにイライラしたりするし、そんな自分にさらにイライラなんですよ(;^_^A

更年期ってホルモンバランスの急激な変化で女性の身体は大変なことになってるんです。
だから些細なことでイライラしちゃったりするんだそうです。

イライラや体のほてり、急な汗なら、こちらの 加味逍遙散(かみしょうようさん) がおすすめです。
この漢方薬ならお腹が緩くなる成分も入ってないので安心ですよ。

へえ~
こんな漢方があるんですね。
最初からパンナさんに相談すればよかったわ(^^)

ありがとうございます。
私は医薬品登録販売者になります。
うちの店舗でも白衣のものがそうなのでお気軽にお声かけ下さいね。

そんな資格があるんですね。
また次も相談すると思うので、よろしくね。
ありがとう~~

ありがとうございます(*^^*)


女性の更年期には命の母A以外にも多くの漢方薬があるので症状や体質に合ったものを選びましょう

今回のお客様は、セルフで命の母Aを購入されたそうです。

購入前に相談していただけたら・・・と思ってしまいました。

きっとほかの店舗の医薬品登録販売者さんも相談してもらえたらよかったのにと思っておられるかもです。

ではでは、命の母Aと命の母ホワイトについてみてみましょう。

どちらももとてもいいお薬になります。

製品名命の母ホワイト命の母A
効果・効能 月経痛、月経不順、ヒステリー、腰痛、頭痛、貧血、冷え症、血の道症注1)、肩こり、めまい、動悸、こしけ注2) 更年期障害、更年期神経症、血の道症注)、のぼせ、生理不順、生理異常、生理痛、肩こり、冷え症、肌荒れ、めまい、耳鳴り、動悸、貧血、にきび、便秘、ヒステリー、帯下、産前産後、下腹腰痛、血圧異常、頭痛、頭重
成分 ダイオウ末
カノコソウ末
ケイヒ末
センキュウ末
ソウジュツ末
シャクヤク末
ブクリョウ末
トウキ末
コウブシ末
ゴシュユ
ハンゲ
ニンジン末
コウカ
チアミン塩化物塩酸塩(ビタミンB1)
リボフラビン(ビタミンB2)
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)
シアノコバラミン(ビタミンB12)
パントテン酸カルシウム
葉酸
タウリン
dl-α-トコフェロールコハク酸エステル(ビタミンE)
リン酸水素カルシウム水和物
ビオチン
精製大豆レシチン
トウキ末
センキュウ末
シャクヤク末
ブクリョウ末
ソウジュツ末
タクシャ末
ケイヒ末
ボタンピ末
ダイオウ末
トウニン末
ニンジン末
  • 注1)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性ホルモンの変動に伴ってあらわれる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである
  • 注2)「こしけ」とは、おりもののことである

命の母ホワイトは、どちらかというと生理不順や生理痛、月経前PMSが得意です。

命の母Aはどちらかというと更年期障害が得意になります。

どちらも血の道症といって、女性ホルモンの変化に伴うイライラ等の症状の緩和が目的になります。

ここで少し注目していただきたい成分があります。

それは・・・

ダイオウ

です。

ダイオウはいわゆる下剤が主成分の生薬になります。

詳細は↑の記事を読んでください。

命の母シリーズのどちらにもこの生薬が入っていました。

そのため今回のお客様は「お腹が緩くなる」という症状が出てしまいました。

お腹が緩くなりやすい方用の処方ではないので、その点に注意が必要になります。

では、今回ご紹介した 加味逍遙散(かみしょうようさん) はどうでしょうか?

製品名 加味逍遙散(かみしょうようさん)
効果・効能体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症
成分トウキ
シャクヤク
ビャクジュツ
ブクリョウ
サイコ
ボタンピ
サンシシ
カンゾウ
ハッカ
ショウキョウ

こちら↑の成分を見ていただくとお分かりのように、ダイオウは入っていません。

そして 加味逍遙散はお客様が言っていた『イライラ』『のぼせ』のための漢方薬になります。

ただ、更年期障害はたくさんの症状があり、その方の症状とそして体質に合った漢方だといい効果が出やすいです。

ざっくり一覧です。

加味逍遙散
(かみしょうようさん)
体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちのある方の更年期障害、不眠症など
温経湯
(うんけいとう)
体力中等度以下で、手足がほてり、唇がかわく方の更年期障害、不眠など
知柏地黄丸
ちばくじおうがん)
体力中等度以下で、疲れやすく胃腸障害がなく、口渇があるものの次の諸症:顔や四肢のほてり、頻尿、むくみなど
五積散
(ごしゃくさん)
体力中等度又はやや虚弱で、冷えがある方の更年期障害、頭痛など
桂枝茯苓丸
(けいしぶくりょうがん)
比較的体力があり、肩こり、頭痛、めまい、のぼせて足冷えなどのある方
更年期障害、肩こりなど
柴胡桂枝乾姜湯 (さいこけいしかんきょうとう) 体力が弱く、冷え症、貧血気味で動悸、息切れがあり、神経過敏な方の更年期障害、血の道症、不眠症、神経症 など
温清飲
(うんせいいん)
体力中等度で、皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせる方の更年期
障害、神経症など
当帰芍薬散
(とうきしゃくやくさん)
体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすい方の更年期障害
むくみ、冷え症など

これ以外にも色んな漢方があります。

ぜひ、お悩みを聞かせてください。

辛い時期を少しでも楽に乗り越えるために、一緒にお薬を選べたら嬉しいなと思っています。

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