正味

生薬名:麻黄(マオウ)
科名・属名:マオウ科マオウ属
学名:Ephedra sinica
生息地:中国北部、中央アジアに自生
形状:草本状の常緑小低木
使用部位:地上部の茎
種類:草麻黄、中麻黄、木賊麻黄等
特徴:
- 麻黄(まおう)の主成分は、アルカロイドで、エフェドリンが主成分
- 発見したのは日本人の薬学者・長井長義氏
- 持続的気管支拡張作用(β2作用)と、アンフェタミンより弱いが中枢興奮作用がある
- スポーツの分野ではドーピングの対象薬物に指定されている
- 食欲減退作用からダイエット用サプリメントとして用いられたことがある
- 採取して日陰で乾燥させると青い色になるので青竜ともいわれる
薬理作用
- 発汗
- 鎮静
- 去痰・鎮咳
- 皮膚の排泄機能障害による呼吸困難
- 喘咳悪寒
- 身体疼痛
- 骨折痛
- 抗アレルギー など
麻黄が使われている漢方薬
- 薏苡仁湯
- 五積散
- 五虎湯
- 小青竜湯
- 小青竜湯加杏仁石膏(小青竜湯合麻杏甘石湯)
- 小青竜湯加石膏
- 杏蘇散
- 桂姜棗草黄辛附湯
- 桂枝二越婢一湯
- 桂枝二越婢一湯加朮附
- 桂枝芍薬知母湯
- 桂枝越婢湯
- 桂麻各半湯
- 烏薬順気散
- 独活葛根湯
- 神秘湯
- 秦芁羗活湯
- 葛根湯
- 葛根湯加川芎辛夷
- 越婢加朮湯
- 越婢加朮附湯
- 防風通聖散
- 麻杏薏甘湯
- 麻杏甘石湯
- 麻黄湯
麻黄を含む漢方を販売する際の注意点
麻黄は登録販売者試験でも必ず問われる生薬です。
しっかりと理解しておきましょう!!
その1
アドレナリン作動成分及びマオウ(構成生薬にマオウを含む漢方処方製剤も同様)については、気管支に対する作用のほか、交感神経系への刺激作用によって、心臓血管系や、肝臓でのエネルギー代謝等にも影響が生じることが考えられる。
その2
心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがあり、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。
その3
マオウについては、中枢神経系に対する作用が他の(気管支拡張)成分に比べ強いとされ、依存性がある成分であることに留意する必要がある。
また、抗コリン成分、抗ヒスタミン成分と同様に、排尿困難があらわれる成分として問われる場合があります。
ぶっちゃけ麻黄って?
興奮作用がある
依存性がある
青竜が付けば麻黄が入っている可能性が高い
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