正味

生薬名:芍薬(シャクヤク)
科名・属名:ボタン科
学名: Paeonia lactiflora
生息地: 中シベリア、中国、モンゴルの原産。日本には古く中国から渡来し、薬用、観賞用に栽培されている
形状:高さは約60cmあります。初夏になると、紅や白色などのボタンに似た花が咲きます。
使用部位: 根や根茎を乾燥したもの
種類:赤芍薬が根を加工せずにそのまま乾燥したもの、白芍薬(一名真芍)が根を湯通しして乾燥したものである
特徴:
- 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」、これは美人を形容する言葉ですが、元々は生薬の用い方を例えたものなんだそう。
- 「立てば芍薬」の”立てば”はイライラとし気のたっている女性を意味し、芍薬により改善される。
- 「ずっと立っていられる女性には芍薬が適し、座らないといられない体力のない女性には牡丹が適している」と処方の目安に使う漢方家もいるそう。
- 芍薬の水エキスは胃運動及び摘出腸管の緊張上昇、振幅増大をもたらす。
- エタノールエキス(主成分は配糖体)は生体腸管運動亢進、摘出腸管運動抑制、マウスの摘出子宮運動を低濃度で亢進、高濃度で抑制、気管支拡張等の作用を示す。
- 主成分であるpaeoniflorinには鎮痛、鎮静、鎮痙、抗炎症、抗ストレス潰瘍、血圧降下、血管拡張、平滑筋弛緩作用等が報告されている。
薬理作用
- 鎮痛鎮痙
- 婦人薬(生理不順・月経異常・貧血症・血の道症(女性ホルモンの変動による精神神経病状)・産前産後の諸病・婦人の更年期障害)
- 急激に起こる筋肉の痙攣を伴う疼痛
- 神経痛
- 冷え症
- 皮膚疾患
- 消炎排膿
- 風邪 など
芍薬が使われている漢方薬
温経湯、温清飲、葛根湯、加味逍遙散、芎帰膠艾湯、荊芥連翹湯、桂枝加芍薬湯、桂枝加芍薬大黄湯、桂枝湯、桂枝茯苓丸、五積散、五淋散、柴胡清肝湯、滋陰降火湯 、滋陰至宝湯、四逆散、七物降下湯、四物湯、芍薬甘草湯、十全大補湯、小建中湯、小青竜湯、真武湯、疎経活血湯、大柴胡湯、大防風湯、当帰飲子、当帰芍薬散、当帰湯、人参養栄湯、排膿散及湯、防風通聖散、麻子仁丸、薏苡仁湯
ぶっちゃけ芍薬って?
女性ホルモン分泌を整える生薬の一つ
血管の働きを順調にする働きがあるので風邪や皮膚疾患の漢方薬にも配合されている
イライラ女性には芍薬の花束を!
登録販売者試験に挑戦
いかがでしたか?
漢方って難しいですが、少しずつ分かるようになりましょう(^^♪
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