どんな漢方?
足のつりやこむら返りの時に使います。ツムラでは68番なので、68番で覚えておられる方も多いです。即効性があるのでつったときに直ぐに飲んでも効果があります。長期で予防的に飲むのはあまりお勧めしません(副作用が出る可能性があります)。
漢方では「気」にあたる動力と「血(けつ)」にあたる栄養分が一時的に不足している状態になったときに足がつりやすくなると考えられています。例えば激しい運動をした時や、就寝前にがこの状態に当たります。そこで、不足した動力と栄養分を芍薬甘草湯で補給することで対処します。また、筋肉のけいれんに伴う腹痛や腰痛にも効果があります。
効果・効能
体力に関わらず使用でき、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症:こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛
使っている生薬は?
芍薬(シャクヤク)
- 芍薬(ボタン科)根を乾燥させたもの
- 消炎・鎮痛・抗菌・止血・抗けいれん作用がある
甘草(カンゾウ)
- マメ科のウラルカンゾウ又はグリキルリザ・グラブラの根及びストロンが基原
- 滋養・調和・緩和・消炎・去痰・抗胃潰瘍・肝機能改善作用がある
- グリチルリチン酸の原料
- 洋の東西を問わず,紀元前から薬として用いられている
- 醤油や菓子,煙草などの甘味料としても大量に消費されている
- カンゾウを大量に摂取するとグリチルリチン酸の大量摂取につながり、偽アルドステロン症を起こすおそれがある
注意点・副作用
使用上の注意
- してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)- 次の人は服用しないでください
(1)生後3カ月未満の乳児
(2)次の診断を受けた人
心臓病 - 症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないでください
- 次の人は服用しないでください
- 相談すること
- 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
(1)医師の治療を受けている人
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人
(3)高齢者
(4)次の症状のある人
むくみ
(5)次の診断を受けた人
高血圧、腎臓病 - 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
- 間質性肺炎 階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。
- 偽アルドステロン症、ミオパチー手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。
- うっ血性心不全、心室頻拍全身のだるさ、動悸、息切れ、胸部の不快感、胸が痛む、めまい、失神等があらわれる。
- 肝機能障害発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
- 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
- 5~6回服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
製品情報
ツムラ漢方の68番芍薬甘草湯のほかにも、ロート製薬さんのツラレスや小林製薬さんのコムレケアなどの色々な製品があります。
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